ラズベリーパイの公式OS(raspbian)は、同じバージョンに三種類のイメージファイルが存在します。
- Raspberry Pi OS (32-bit) with desktop and recommended software
- Raspberry Pi OS (32-bit) with desktop
- Raspberry Pi OS (32-bit) Lite
上からおすすめソフトがいっぱい入っているVer、デスクトップVer、CUI(コマンドライン)Verです。(2020/07/26の情報です)
この度Raspberrypi4bを購入しましたが、基本はコマンドで使うのですが将来的にはディスプレイもつなぐかもしれないのでデスクトップVerを入れたときにWIFIに繋がらずに困りましたのでその解決方法です。
まずはイメージの書き込み
SDカードにRASPBIANイメージを書き込みをします。ディスプレイ、キーボードがある場合はそのままRaspberrypiを立ち上げて設定をしたら済みます。
ディスプレイ、キーボードなしでさらにはWIFIを使うので、LANケーブルすら不要な設定をSDカードに書き込みます。
SSHとWIFIの設定方法
Windows等OSからSDカードのBOOT(一番上の階層)に、- ssh (拡張子なしの空ファイル)
- wpa_supplicant.conf (WIFI設定済み、動作確認がされたファイル)
を設置して電源を入れるとsshが許可状態でWIFIネットワークに入ることがLiteバージョンだと可能です。なのでSDカードを準備してから、電源ONだけでPiに接続できました。有線LANやUSBキーボード、ディスプレイなど準備のは必要ありませんでした。(raspberrypiのIPはルーターのDHCPクライアント一覧を見るなど工夫がいります。)しかし、raspberrypi4bにSDカードにRASPBIAN(デスクトップ)イメージを書き込みして、BOOTにssh(空ファイル)とwpa_supplicant.confを置いて起動すると、SSHは許可状態になり、wpa_supplicant.confも上書きされますが、WIFIでつなぐことができませんでした。SSHは可能な状態なのでルーターからLANケーブルを伸ばして繋げばつながるのでそれから調査と設定を行いました。
ラズベリーパイ(デスクトップ)の初回起動手順
ホームページを色々調べると、PIを起動する手順としてディスプレイをつないでGUIで設定する箇所があり、それをクリアしないとWIFIが有効にならないようです。なので、小型デスクトップPCとして使うのであれば、問題にはなりません。
しかし、今回はディスプレイやマウスは準備しないのでLANケーブルだけ繋いで設定を行います。
rapi-configで表示されるエラー:could not communicate with wpa_supplicant
here was an error running option N2 Wi-fi
WIFI有効化の設定
を記載します。raspberrypiに繋がらないことにはどうにもなりませんので、この最初の一回だけは有線LAN接続が必要です。なお、この方法は、saitetuKoubouさん、公式フォーラムを参考にしました。
まずは、RaspberryPiにSSHでログインをします。
テキストエディタ(VIM、nanoなど)を使用して、設定ファイルを開きます。
- sudo vi /etc/network/interfaces
ファイルの一番下に三行を追加して、保存。allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet manual
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
下のコマンドで、サービスを有効化- sudo systemctl enable wpa_supplicant.service
再起動iwconfigコマンドで確認。(ESSIDが確認できればOK)
saitetuKoubouさん、公式フォーラムの説明だとこれで終わりでうまくいくはずですが
うまくいっていなかったら、さらにコマンドを投入します。
ここからは@nanbuwksさんの説明を参考にしました。- sudo killall wpa_supplicant
- sudo wpa_supplicant -c/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf -iwlan0
ログが流れるので、2行目でSSIDが見れればもう一度再起動すればつながります。(ログはCtrl-Cで止める)soft blockedと表示されるようだと、でアンブロックをすることになります。
これでWIFIにつなぐことができましたのでraspi-configやvim、tmuxなどインストールと設定を入れることになります。
raspberrypi4bは性能が高いのでリモートデスクトップで使うのもありだと思います。